
シリンダーに鍵が入りにくい、鍵が回しにくい、ドアが開けにくい……。毎日使う鍵は、少しの不具合がストレスになることも多いです。だからこそ、鍵周りの環境を整えてあげるだけでぐっと暮らしやすくなります。それでは、鍵による生活の『改善』は例えばどんなものがあるのでしょうか? 具体的な例をいくつかご紹介します!
例1:最近、握力が落ちてきて玄関のドアを開けづらい
ご年配の方や、お子さんのいるご家庭で多くご相談をいただくお悩みです。こういったお悩みを持たれているお家のほとんどが、玄関扉に玉座錠(握って回すタイプの錠付きドアノブ)が使用されています。握って力を入れたまま回すという作業は、健康な成人であればあまり気になることではありませんが、握力の弱いご年配の方や小さいお子さん、壮年の大人でも体調が思わしくなくて体力の落ちた方には煩わしいものです。
そんなときは、レバーハンドル錠への交換をご提案させていただいています。レバーハンドル錠は、開ける際は上からレバーハンドルを押すだけで力が要らないため、どの世代・どんな方にも使いやすい鍵といえます。バリアフリーの第一歩として、まずは簡単な鍵交換を試してみませんか?
例2:鍵の掛け忘れを防止したい!
「どうしてもつい、うっかりしてしまう」「子どもが元気で、追いかけ回しているうちに外出前の施錠を忘れてしまいがち」そんなご相談をいただくことがあります。確かについうっかり鍵を掛け忘れるということはよくあることで、出かけた後に「あれ、鍵は掛けたっけ?」と不安になることもしばしば。そんなお悩みを寄せられたときは、オートロックの鍵をおすすめすることも。カード型や暗証番号型など電子錠が主ですが、安心感は抜群です。
例3:玄関ドアがダサくてテンションが下がる
「アンティーク調の素敵な鍵を取り付けたい!」「今ついている、ドアノブを持ったあとに親指で金具を下ろすタイプの鍵(サムラッチ錠ですね)が古めかしくて嫌。電子錠に変えたい」と言い換えれば、共感いただけますでしょうか。 いつも目にするものだからこそ、自分の趣味に合ったものにしたいとご相談をいただくことが多いです。そんなときはお客様のご要望と、実際に取り付ける扉の状態を鑑みて、一番理想に近いだろう鍵をご提案しています。電子錠については最近特にご要望が多く、指紋認証などの生体認証キーやテンキーで開けるタイプ、交通系ICカードを鍵代わりにできるタイプなど、見た目のスタイリッシュさに加え、使用する人数が増えてもわざわざスペアキーを作らずに済む利便性が重宝されているようです。お気に入りの鍵に変えて、気分を一新してみてはいかがですか?
例4:防犯対策をしたい!
見た目や使いやすさも大事ですが、鍵といえばやはり防犯性が重要です。「近所で空き巣被害があったので、ピッキングに強いタイプのディンプルキーにしたい」といったご相談はよくいただきます。この場合、お客様のご要望をヒアリングし、ニーズに合ったものを取り付けさせていただいています。空き巣が行う玄関ドアの鍵開けにも色々あり、ピッキングはその中でもよく知られた手段ですが、その他にもバールでこじ開けたり、円筒錠やインテグラル錠をプライヤーで破壊したりといった錠破りなどがあります。鍵にも個性があり、ピッキングには強いが破壊耐性はそうでもないといった場合もありますので、何に重きをおくのかご相談いただければと思います。性能の高い鍵はやはり値段もお高いですので、状況によっては補助錠の取り付けをおすすめさせていただくこともあります。無理に高価な鍵に付け替えるより、補助錠で目に見える形のワンドアツーロックにしたほうが空き巣も嫌厭してくれる可能性があります。また、サムターンカバーやカム送り開錠対策スペンサーなどの防犯グッズもあり、ほんの少し鍵周りを替えるだけで、安心感を得られます!
気になることは地域の鍵屋さんに気軽に相談してください!
いかがでしたでしょうか。一口に鍵と言っても色々な種類があります。それぞれ効果を発揮する場面も違いますので、金額が高い鍵が良い鍵ではあるとは、一概には言えません。鍵周りが気になっている方はぜひプロの鍵屋にご相談ください。いまついている鍵やドアノブ、ドアクローザーの調整・修理を含め、よりよい鍵周りをご提案します!

